花を生かし、花を咲かす

花を生かし、花を咲かす

カテゴリー:学ぶ

昨日に引き続き、「風姿花伝」の中の言葉を拾ってみます。

タイトルにも含まれているように、世阿弥は、花ということばを随所で使っています。

有名なのが、

 

秘すれば花

 

という言葉です。

 

魅力的な人は、自分を全て見せず、

ミステリアスなところがあります。

 

先日、亡くなった高倉健さんは、多くを語らないが故に

魅力的な俳優でした。

 

陽気で話のうまい人でも、聞き役に回って

相手から話を引き出そうとしているときのほうが

魅力的に感じるときがあります。

 

話がうまい、という自分の長所を

出していない時のほうが、魅力的に感じる

なんて、不思議ですけど、

 

人は、隠れているものに対して、

惹かれる傾向にあるようです。

 

そう考えると、男性に会うときの女性の化粧なども

欠点を隠したり長所を伸ばすためにあるのではなく、

隠すこと自体が目的なのではないかと

思えたりします。

 

素顔がわからないから、

どんな人なんだろうと、

余計に興味が湧くのです。

 

しかし、

そもそもその人に花がなければ、

隠すことさえ出来ません。

 

いえ、女性の素顔のことを言っているのではなく、才能の話です。

 

ベテランの役者に対して、世阿弥は、こんなことを述べています。

 

花の萎れたんこそ面白けれ、花咲かぬ草木の萎れたらんは何か面白かるべき

 

身につまされる手厳しい言葉です、

人は、歳をとっていくものだけど、花を咲かせてしおれていくのか、

咲かせないで、そのまましおれていくのか、

では大違いですね。

 

では、どうしたら才能の花を咲かせることができるのでしょう。

 

因果の花を知る事、極めなるべし。一切、皆、因果なり。

初心よりの藝能の数々は、因なり。能を極め、名を得ることは、果なり。

しかれば、稽古するところの因おろそかなれば、果を果たすことも難し。

 

花を咲かせるには、結局、稽古しかない、と世阿弥は、言っているわけです。

 

まずは、テクニックよりも、日々の努力。

コツコツやっていきましょう。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

尾田 譲二
尾田 譲二
インターネット黎明期に日本初の漫画合作仲介サイトを起ち上げるが、やりたくてはじめたことなのに事業化の過程で、自分が本当にやりたいことなのが何なのかわからなくなり、長い鬱状態に陥る。2013年に出会ったパッションテストで、情熱を再発見。長い迷路からようやく抜け出し、再起を目指している。

著書に電子書籍「ストーリービルダー」がある
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