下から学ぶ

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能の修行心得を書いた

世阿弥の「風姿花伝」には、現代人が読んでも

ハッとさせられる言葉が並んでいます。

 

今日からの3日間は、「風姿花伝」から

気になった言葉をひろっていきたいと思います。

 

 

上手は、名を頼み、達者に隠されて

わろき所を知らず。

 

 

名人になると、慢心して自分の悪いところに気づかなくなるのを諌めています。

ところが、プロ中のプロは、さすがに違います。

 

日本の漫画界を先導した手塚治虫は、後から出てきた劇画家たちに嫉妬し、

自らも、劇画タッチの漫画を描くようになりました。

 

トップを走っている人が、後輩から学ぶ、

ということは、なかなか出来ないことだと思います。

 

 そもそも上手にもわろき所あり、下手にも、必ずよきところあるなり

いかなるをかしき為手(シテ…能の演者のこと)なりとも、よき所ありと

見ば、上手もこれを学ぶべし

 

 

下手な演者であっても、必ずいいところがあるから、

見習えと、世阿弥は、言っています。

 

手塚治虫は、プライドを捨て、後から出てきた人の優れたところを真似したから

トップを走り続けることが出来たと言えます。

 

映画も年間、365本、観ていたそうですから、なかには酷い作品も

観ていたとでしょう。

酷い作品の中からも面白いところを探して、自分の漫画の中に取り入れて

いたのかも知れませんね。

 

しかし、下手が上手を真似るにしても、上手が下手を真似るにしても

悪いところを真似してしまったら、逆効果になりかねません。

そうならないための基準は、どうしたら持てるのでしょう。

 

世阿弥は、このように述べています。

 

よき所を知らなければ、わろき所をもよしと思ふなり

 

まずは、よい所を知るのが大事だというわけです。

よい所を知るためにも、よいものに触れる、優れた人に会う、

よいものを食べる、

というのは、大事ですね。

 

そんな私は、忙しかったとは言え、昨日、朝と夜、松屋に行っていたと気づいて

愕然としました。

 

私は、まずは、生活改善からスタートしなければ……。

 

この記事を書いた人

尾田 譲二
尾田 譲二
インターネット黎明期に日本初の漫画合作仲介サイトを起ち上げるが、やりたくてはじめたことなのに事業化の過程で、自分が本当にやりたいことなのが何なのかわからなくなり、長い鬱状態に陥る。2013年に出会ったパッションテストで、情熱を再発見。長い迷路からようやく抜け出し、再起を目指している。

著書に電子書籍「ストーリービルダー」がある
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