テーマを見つける方法

テーマを見つける方法

カテゴリー:情熱

黒澤明監督の「生きる」という映画を
観たことがありますか?

胃癌を宣告された市役所の職員が、
残された短い時間を、どう生きるのかを追求していくドラマです。

志村喬演じる市役所の職員は、それまで、
お役所という官僚的なシステムの中で、ルーティーンの
仕事を無気力にこなしていました。

男は、胃癌を宣告されたことで、最初は、
やけになって遊ぶことばかり考えるのですが

最終的に、市役所でたらい回しされていた
市民の陳情を聞いて、公園を作るという
小さな偉業を成し遂げ、世を去ります。

まさに「生きる」という言葉通りの
テーマの作品です。

なぜ、「生きる」というテーマを観客が感じるかというと、
無気力職員に胃癌の宣告という状況を与えているからです。

この職員が、最初から気力のある男だったら
テーマを強く感じることができなかったでしょう。

このように、映画やドラマは、
主人公の性格や境遇に正反対の矛盾をぶつける
ことでストーリーが進展していきます。

自分の弱点は、気にせずに長所だけを伸ばそう
という考え方もいいですが、
弱点の中にも、生きるヒントが隠されている
のが、ドラマ創作の法則を知るとわかると思います。

弱点や不利な境遇に目をそむけるのではなく、
それらを克服しようと考えるのでもなく、
その弱点を抱いた状態で、どう生きるのかを
追求していくと、あなた独自のテーマが生まれます。

世界で聖書の次に読まれているという「天路歴程」と
いう本は、刑務所の中で書かれたそうです。

そんな境遇で書いたからこそ、名作になりえたともいえます。

自分のテーマを探したかったら、弱点にも着目
してみるのも1つの手ですね。

この記事を書いた人

尾田 譲二
尾田 譲二
インターネット黎明期に日本初の漫画合作仲介サイトを起ち上げるが、やりたくてはじめたことなのに事業化の過程で、自分が本当にやりたいことなのが何なのかわからなくなり、長い鬱状態に陥る。2013年に出会ったパッションテストで、情熱を再発見。長い迷路からようやく抜け出し、再起を目指している。

著書に電子書籍「ストーリービルダー」がある
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